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古都出身マラクニマンの刹那の日誌…客観的な観察と、時に暴走する情動が交錯する…呂蒙は云った「士、三日会わざれば刮目して見よ」…都落ち寸前、ラスト落ちサムライが今宵討ち入る…かもしれない。


by harapin56

男の性。

決して状況に流されまいぞ…
どんなに淋しくても、負けてなるものか…

…そう決めて目を閉じた。

決して状況に流されまいぞ…
どんなに淋しくても、負けてなるものか…

幾度と自分に言い聞かせながら、彼女の横に腰をおろし、しばらくうんうんと頑張ってみたが、
せめて今日くらいは温もりに身を委ねさせてくれ…

…そう思って心の中で泣いた。

結局のところ、後は、大方の予想どおりの結果だ。
自分はただただ、寂しかった。孤独だった。
手が、唇が、肌が、…触れる…温度を感じる。
肉体的な心地よさ…確かにそれも欲していたのだろう。
しかし、心の奥底に安心感が拡がっていく…。それが何より心地よく、より欲した。

お互いが孤独だったのだ。
お互いが愛されているという実感に飢えていたのだ。
何の生産性もない、むしろ惨めに思えるような…そんな破滅的行動と知りながら、
さらには、それが巧妙な罠の大きな口だとわかっていても、
その瞬間、それを耐え切れなかった。

僕は理性的な人間である。
決して早計な行動はとらない。
今でもそれに別段、疑念はない。
しかし、時として、
僕は愚かな人間に違いない。
by harapin56 | 2007-08-06 18:56 | DOWN↓系