古都出身マラクニマンの刹那の日誌…客観的な観察と、時に暴走する情動が交錯する…呂蒙は云った「士、三日会わざれば刮目して見よ」…都落ち寸前、ラスト落ちサムライが今宵討ち入る…かもしれない。


by harapin56

大人として。

(8月末に会社のHPに載せた校舎日記より…)

こんにちは。
夏期講習会→合宿→夏期講習会と目が回るほど多忙な夏がようやく一段落しました。
もうまもなく後期が始まろうとしています。半年なんてアッ…と言う間だったなぁ、と今となっては思います。
さて、今回は『厳しさという強さ』・『優しさという弱さ』について、つらつらと思ったことを記そうと思います。

唐突なのですが、最近…
「子どもを叱らない人」、「どう叱って良いのか、叱り方のわからない人」をよく目や耳にします。

突き詰めていくと、どうやらそれは、「子どもとどう接してよいのかわからない」ということになるようです。
だから、子どもに物申さぬ…または物申したとしても子どもにとってはちんぷんかんぷん意味不明で叱責の意味がない、ということになるのだそうです。

「もしかしたら、『目線の移行』が上手く行えない(整理できていない)結果なのでは?」
私はこの原因をそうとらえています。
目線とは、つまり「子どもと同じ目線」と「大人として子どもを見る目線」の二つです。
「子どもと同じ目線」にしか立てない人は、叱るべき時に叱れず、結局は子どもになめられてしまいます。ま、子どもは子ども故にそんな大人を総じて「優しい」と口では言いますが…。
一方、「大人として子どもを見る目線」にしか立てない人は、叱るべきタイミングを無視して叱り、子どもに無意味な恐怖心を与えたり、反発心を生んだりします。
私は、「大人が怖い」という感覚は子どもにとって大切なものだと考えていますが、いっつもかっつも怖い存在でいる必要はないとも考えています。
私は、この両方の目線が大人には必要なのだと思います。そしてある時は、「子どもの目線」で、またある時は「大人の目線」で、整理をつけて子どもに接することが彼らの成長には大切なのだと思います。

「塾の先生なのに!」と怒られるかもしれませんが、私は普段、子ども達とくだらない話をたくさんしています。昨日見たテレビのこと、好きな球団のこと、恋沙汰、サブカル的知識…数え上げればキリがありません。大いに笑い、大いに悲しみ、そうして共通の話題を謳歌しています。
と、同時に授業内では国語を教えています。この時は勉強する時間ですから、場を乱す言動、周囲の人を傷つける言動をとる奴には当然厳しく接します。時には…泣き出す子も出たりします。
僕は何も叱ることが好きなのではありません。けれども、「ほんの一瞬でも子どもの成長にかかわっている大人として」言わねばならないと思うが故に言い放ちます。
子どもだからそんなこともするよな…と気持ちはわかりますが、
→『だから』、「まぁ、いいか…」と言わないのではなく、
→『しかし』、それでも言います。

「我慢できないなら、受験なんてやめちまえ。」
「やりたいことしかしないなら、人間じゃなくて犬や猫といった動物と同じだ。」
「勉強してもらってるわけじゃない。お前がしたくないなら、どうぞ自由に遊べばいい。それが導き出した結果にはしっかり、自分で責任取れよ。後で人のせいには絶対にするなよ。」
などなど。。。

その子が嫌いだからではなく、最終的によくなってほしいから、好きだから言います。
もちろん、前にも述べましたが、言ってて気持ちいいもんじゃありません…。

こんな偉そうなことをのたまっていると、
ある人にこんなことを言われました。

「あなたはこんなに若くして、また、子どももいないのに、そんなにはっきりとこうすべきだなんてよくも言えますね!?」

…それに対する私の答えは以下の通りです。

「私は、確かに子どもを育てたことはありません。けれども、一人の子どもとしてしっかりと育てられたことはあります」

散々親に迷惑をかけてきた私ですが、その当時はわからなかった親の私への接し方・在り方に今は誇りを持っています。
故に、意識しているわけではないのですが、私は自分の育てられた通りに子どもに接しています。自分が言われた台詞を自分が今度は言っている…なんてことがよくあります。

子どもらは実は大人をよく見ています。見抜いている…というべきでしょうか。。。
何を?・・・それは「その大人の器の大きさ」なのだと思います。

「あの先生・・厳しい。けど…好き」
その言葉が私にとっては最高の承認です。
まだまだ、一教育者として、または未来の親として、完璧に出来ているなどとは口が裂けても言えません。
けれども、このスタンスは、この拘りは、決して失うことなく接し続けよう…そう思っています。
誰かに何かを言われ、それによって本気で子どもを叱れなくなったら…その時は教育者を辞めます。
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by harapin56 | 2007-09-06 01:18 | 自己発信